2004年04月21日
トーノZEROアニメ感想NARUTO total 2166 count

これは見事、悲しみと希望を描く希有な葬式ドラマ!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のNARUTOの感想。

サブタイトル §

第80話「三代目よ、永久に……!!」

あらすじ §

 両腕を無力化された大蛇丸は、退却します。

 変装したカブトも、カカシに正体を見破られ、去っていきます。

 チャクラを使い尽くした我愛羅とナルトですが、ナルトが必死に這いながら我愛羅に近づきます。そして、近づきながら我愛羅に、我愛羅の気持ちが分かる、と語りかけます。

 サスケは、サクラを助けてから、ナルトの所に向かい、ナルトにサクラは大丈夫だと伝えます。

 テマリは、カンクロウを助け出し、二人で我愛羅のところに来ます。我愛羅は、戦いは終わりだと宣言し、カンクロウに担がれてテマリと共に、その場を去ります。そこで、テマリとカンクロウに礼を言い、二人を驚かせます。

 そして、火影の葬式が行われます。木の葉の里の者達が黒服で集まります。カカシ、ジライヤ、ハヤテは別の場所にいます。彼らは火影との思い出を回想します。葬式が始まると雨が降ってきますが、火影の意志を継ぎ、未来への希望を取り戻すと雨が上がっていき、新しい一歩を踏み出します。

 しかし、木の葉の里を見ている謎の2つの人影がありました。

感想 §

 どこをどう書いて良いのか分かりませんが。

 長い騒動を締めくくる実に良い内容に充ちた話でありました。

 この大きな事件を経験することにより、ナルトと我愛羅、そして、我愛羅とテマリ、カンクロウは、何か新しい関係を持てたのかもしれません。

 人は外部からの強制力によって変われない存在だとすれば、この事件そのものがある種の強制力と言えるかもしれません。そして、関係者の中の幾人かは、間違いなくそれによって変わっていますね。

 そして、葬式。これほど見事な葬式シーンはなかなか見られないと思いました。映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」のお涙頂戴の皆殺しへの批判から、死を描くことがタブー視され、けして許さないという人まで見られるアニメの世界ですが。やはり、死ぬべき必然性のある人物は死ぬように描かれるのが正しい態度であって、それをいかに描きうるかが問われるのだと思います。その点で、悲しみと希望を込めた葬式を描くことができた今回は、良い内容であったと思います。

今回の一言 §

 ジライヤまでが、火影との思い出を回想していたのは、ちょっと意外ですが面白いですね。この先、彼がどういう風にドラマに関わってくるのか楽しみです。